桜花賞予想
サンデーサイレンス産駒不在のクラシック戦線も今年で4年目。
SS産駒不在とはいえ、クラシック競走は依然としてSS中心で動いている。
まず、07〜09年の春のクラシック競走の1〜3着馬に関するデータを見ていただきたい。
皐月賞:6頭/117%/2本
東京優駿:7頭/103%/1本
桜花賞:7頭/1897%/1本
優駿牝馬:6頭/166%/1本
これは1〜3着馬のうちSS2世種牡馬産駒もしくは母父SSの馬の頭数/その馬の馬連BOXを購入したときの回収率/万馬券の的中本数である。全競走においてプラス収支を達成した上、5本の万馬券を的中させている。血統というファクターは後付けで分析するには都合が良いものだが、ここまでの結果は珍しい。なお08年、上記4競走は全て馬連万馬券決着だが、全レース的中している。
4年目といえばもう一つ。
改修後の阪神で行われる桜花賞だ。
近3年の結果を見返してみるとあることに気づく。
07年1着:ダイワスカーレット>オークス不出走・有馬記念1着
07年2着:ウオッカ>オークス不出走・ダービー1着
08年1着:レジネッタ>オークス3着
08年2着:エフティマイア>オークス2着
09年1着:ブエナビスタ>オークス1着
09年2着:レッドディザイア>オークス2着
そう、桜花賞の結果がオークスに直結しているのだ。
オークスに出走してこなかった2頭もクラシックディスタンス前後のG?で牡馬相手に1着。
つまり、桜花賞の予想≒オークスの予想といっても過言ではないのだ。
本命はギンザボナンザ。
父はSS系のゼンノロブロイ。
母父トニービンとも合わせて、いかにもオークス向きの配合。
さらに祖母は92年のオークス馬、アドラーブル。
戦績は5戦3勝だが、新馬戦は距離不足、クイーンCは出遅れで参考外。
前走では阪神JF2着馬のアニメイトバイオに競り勝っている。
これだけの強調材料がありながら、現在11番人気。
対抗はアプリコットフィズ。
アパパネより高く評価したのはSSの血を持っているという点だけ。
直前輸送など、未知数な面も多いが能力にかけてみたい。
単穴はエーシンリターンズ。
チューリップ賞は前が塞がり苦しい展開の中、3着を確保。
父は絶好調のキングカメハメハに加え、母エイシンサンサンはエリザベス女王杯3着馬。
スタミナの裏づけもあり、ここでも通用。
『女で冒険できないとつまんないかもね』
JRAのキャッチコピー通り、少し冒険した馬券で勝負したい。
京都11R 秋華賞
秋華賞の過去5年の前半5F通過タイムは58.6 59.2 58.4 60.1 59.9。このレースでハナを切るであろうと予想されているヴィーヴァヴォドカは過去に逃げた3戦で60.0 61.0 60.6と全て60秒台。現に59秒台に突入した桜花賞ではハナを取れていない。このデータから推測にするにヴィーヴァヴォドカがハナを切る限り、5F通過タイムは60秒台。ブエナビスタとレッドディザイアの一騎打ちの舞台は整えられたのである。
ブエナビスタは札幌記念の敗戦と蟻洞の影響か、抜けた人気にはならずレッドディザイアと人気を二分する形になった。しかし、この2頭の勝負付けは済んでいると見る。桜花賞はブエナビスタが4コーナー付近で捲る際に前の馬をスムーズに捌けていないにもかかわらず1馬身。オークスでは着差だけ見ればハナ差だが、道中の距離を考えればブエナビスタ断然という結果に落ち着く。
◎ 10 クーデグレイス
2頭による一騎打ちというのはあくまでヴィーヴァヴォドカがハナを切り、ややSペースで流れたと仮定した話である。他に前に行きたい馬はホクトグレイン・デリキットピース・クーデグレイス。ホクトグレインはハナを切って競馬もしているがいずれもSペース。デリキットピースは前に馬を置いて競馬をしたい馬であり、逃げることは考えづらい。となればクーデグレイスが一気にハナを切ることも考えられる。鞍上はキャプテントゥーレで前科がある川田。キャプテントゥーレは未勝利戦の勝ち上がりが武豊で逃げ切り。それ以来の逃げを皐月賞の大一番でやってのけた。クーデグレイスは4走前に2着に敗れたものの逃げを打っている。ここで平均〜やや早めのペースで逃げれば勝機は十分にある。クーデグレイスはホワイトマズル産駒。同産駒のアサクサキングスとは母父が異なり、トニービンに変わっている分、瞬発力勝負には弱いとも考えられるが、そのかわりにスピードが持続すると考えればよい。
相手はブエナビスタとレッドディザイア。この2頭は毎回好勝負を演じているが、それもそのはず。血統構成がまるで同じなのだ。SS2世×カーリアンという構成で、父のSS2世もSS×欧州スタミナ血統という同じ構成。それに加えて同じような位置で競馬をするのだから結果が似るのは当然といえる。ブエナビスタの方が能力が高い分、レッドディザイアを見ながらの競馬でよいというのがアドバンテージ。
中山11R スプリンターズS
◎ 4 キンシャサノキセキ
スリープレスナイトの戦線離脱により、G2級などと叫ばれているが、スリープレスナイト自身もG2級である。レベル低下が激しいスプリント路線において、勝ちきれない競馬が多く、勝ったときも僅差。ここに出てきたとしても、中心視はできようが鉄板馬ではない。
今開催は中山も阪神も時計が早いことが大きな特徴。阪神には及ばないものの、中山もなかなかの高速決着。土曜日の雨の影響が残ったとしても、例年の中山よりも軽めの馬場になるに違いない。
本命はキンシャサノキセキ。オーストラリアからの真の刺客はこちら。高速馬場専用のイメージが強いが中山成績も[2-1-0-1]で、唯一の着外は稍重馬場に泣かされたもの。さらにこの馬にとって重要なのが枠順。内枠[2-0-1-1]、中枠[2-1-1-7]、外枠[2−1−1−2]とスタート直後にごちゃつかない枠順が好成績。今回は内枠を引き当てた上、内2頭は先行馬。すんなり前目のポジションをとれる好枠を引き当てたわけである。鞍上が未定なのが不安材料であるが、三浦が乗ればまず問題はなさそうだ。
桜花賞
以前にもどこかに書いたと思う。
『G1で単勝1.3倍以下の馬は馬券圏内の法則』
1995年以降の平地G1で単勝1.3倍以下の人気に推された馬の成績は以下の通り。
[16,2,1,1]
※着外は天皇賞(秋)で競走中止となったサイレンススズカのみ
この法則に従えばブエナビスタには逆らえないことになる。
ここはあくまで相手探しが賢明か。
そこで納得いかないのが単勝人気。
2番人気のレッドディザイアは全くの別路線なので納得。
問題は3番人気のダノンベルベール。
阪神JFでブエナビスタに0.4秒差の2着。
ここで考えたいのがカツヨトワイニングとの着差。
阪神JFで2頭の着差は0.7秒差。
2ヶ月後のクイーンCでの着差は0.8秒差。
確かに適性の違いなど考慮すべき点は多々あるが、全く成長していないのが伺える。
カツヨトワイニングはその後にファルコンSで2着に健闘するが、その時の3着馬は阪神JF1,4秒差11着のルシュクル。
このあたりの馬は相手でも買いたくない。
となると、相手になりうる馬はチューリップ賞2・3着か別路線組ということになる。
フィリーズRは阪神JFの下位馬が上位に来ていることからも無視してよいだろう。
アネモネSも2着アンプレショニストがカツヨトワイニングに敗れていることからも無視できる。
あとは絞込み。
阪神競馬場が改修された後の2年で最も多い決まり手は好位差し。
中団前方で待機して直線で抜け出した馬が馬券に絡んでいる。
ブエナビスタは能力の違いで捲れるからよいとしても、他の馬はこのポジションを取りたい。
本命はルージュバンブー。
前走は初めて上位メンバーとの対決。
直線で詰まる不利がありながら0,4秒差3着は立派な内容。
好位差しというのも可能であろう。
血統はカーリアン×SSというカタマチボタンの逆配合のような馬。
カーリアンの阪神マイル適性は高いのでSSの瞬発力との相乗効果でここでも有力と見た。
他の別路線組は以下の点が不安である。
フラワーCの覇者ヴィーヴァヴォドカは村田の逃げ宣言というだけで消したい。
いくらペールが上がらないとはいえ村田がまんまと逃げ切れるほど甘くない。
レッドディザイアは未知の魅力があるも京都コースしか経験がないのが気がかり。
マンハッタンカフェ産駒は京都と阪神での成績比較では差がないものの、東京と中山の成績比較で差が出る。
また、阪神の実績についてはヒカルオオゾラ1頭で稼いでいることも否定できない。
重い芝が向かないのか、坂が苦手なのか。
いずれにせよ、血統面から見て好転ということはなさそうである。
というわけで桜花賞は馬連9−14の1点勝負。
この作戦が吉と出るか凶と出るかは現地で見守りたいと思う。
*マンハッタンカフェ産駒の成績
東京:勝率20,0%、連対率26,7%、複勝率31.1%
中山:勝率7,7%、連対率15,4%、複勝率30,8%
京都:勝率17,1%、連対率24,4%、複勝率26,8%
阪神:勝率16,7%、連対率20,0%、複勝率26,7%
菊花賞予想*
原点に返り、血統を中心に予想していきたい。
07年1着アサクサキングス(ホワイトマズル×SS)
07年2着アルナスライン(アドマイヤベガ×El Gran Senor)
06年1着ソングオブウインド(エルコンドルパサー×SS)
06年2着ドリームパスポート(フジキセキ×トニービン)
05年1着ディープインパクト(SS×Alzao)
05年2着アドマイヤジャパン(SS×カーリアン)
03年1着ザッツザプレンティ(ダンスインザダーク×ミスワキ)
03年2着リンカーン(SS×トニービン)
ここに挙げた連対馬8頭は(サンデーサイレンスor2世種牡馬)×(ノーザンダンサー系orナスルーラ系orミスプロ系のスタミナ血統)となっている。
残る2頭は04年の連対馬となる。
04年1着デルタブルース(ダンスインザダーク×DixielandBand)
04年2着ホオキパウェーブ(カーネギー×ミスプロ)
この年は近年では珍しくまともにスタミナを問われる展開となった。現に2・3着は父がサドラーズウェルズの系統である。1着デルタブルースの父ダンスインザダークが菊花賞馬であるのは言うまでもない(Dixieland Bandはノーザンダンサーの系統ではあるが、スタミナ血統とは言いがたい)。
さて、今年はまともにスタミナを問われる展開になるのか。
逃げるのはアグネススターチであろう。
この馬自身は落としてもミドルペースまで。
ハイペースも十分ありえる。
鈴をつけに行く馬としてはノットアローンが怪しい。
鞍上が横典だけに可能性は十分。
もともと先行できる脚はある。
ペース次第では大逃げの可能性もある。
とはいえ、血統面でのスタミナはアグネススターチが上。
馬券的にはこちらを重視すべきか。
馬券的に重視するとはいっても相手選びにということ。
どちらの馬がハナを奪っても、先行集団より後ろには波及しないペースになるだろう。
本命は別に立てたい。
(サンデーサイレンスor2世種牡馬)×(ノーザンダンサー系orナスルーラ系orミスプロ系のスタミナ血統)は以下の5頭。
? アグネススターチ
? メイショウクオリア
? スマートギア
? ベンチャーナイン
? ダイワワイルドボア
本命は?メイショウクオリア
ダービーは入れ込んで競馬にならなかったため度外視可能。前走は確かに負けすぎているが、休み明けの大敗を気にして先週馬券を逃した身として、ここは攻め。神戸新聞杯5着のロードアリエスに京都新聞杯では先着。きさらぎ賞では人気のスマイルジャックに0.5秒差。距離が伸びて前進可能なのは血統的に本命馬。母父は欧州スタミナ血統のレッドゴッドの系統。父系にもリボーの血を内包しており、一発の可能性十分。先団から競馬を進め早めのスパートが理想。
本命馬を連軸にし、相手は手広く。
ダービー予想
ダービーの予想を更新しました。
昨年同様、穴狙いで攻めます。
http://blog.livedoor.jp/min_kei/archives/cat_10032281.html