重賞予想

東京10R 東京優駿
◎?アサクサキングス
○?フサイチホウオー
▲?ウオッカ
△?ヴィクトリー
△?アドマイヤオーラ
△?ヒラボクロイヤル
ダービー馬になる可能性が1番高いのは間違いなくフサイチホウオーだ。しかし、ここはアサクサキングスの1発に賭けたい。フサイチホウオーの死角は2つ。1つ目は東京コースへ対する適性だ。東京コースは3戦3勝であるが、東スポ杯と共同通信杯でのパフォーマンスに不満が残る。両レースとも「フライングアップルと0.1秒差」ということだ。ここのスプリングSの予想で「フライングアップルは東京より中山向き」と書き、それはレースで証明された。パフォーマンスを落としていたフライングアップルに0.1秒しか差をつけられなかったと考えればダービーで本命を打つことは出来ない。もう1つは皐月賞での仕上げ。なぜあそこで「-10kg」という仕上げをしたのか。こればかりは真実がわからないが、陣営が皐月賞を本気で勝ちに行っていたのではないか。現にお決まりのローテであるNHKマイルCを使わず直行している。それだけ仕上げられた状態で中山コースで33.9という上がりを使った前走を考えれば、反動が出る可能性は十分にありえる。もちろんトップトレーナーの緻密な調整によって仕上げられ中間もハードな内容の調教をこなしていたことからも、これが杞憂に終わる可能性は高い。しかし、これだけの死角がある馬が前売りで1.8倍という評価を与えられている。フサイチホウオーが1番人気なのは誰もが予想したことであろうが、1.8という数字は予想できなかったはずだ。これを書いている時点で馬連合成オッズが1.25倍、馬単1着合成オッズが1.57倍、3連単1着合成オッズが1.60倍であることを考えると更に人気することが考えられる。過去20年のダービーで単勝1倍台の支持を受けたのはトウカイテイオーナリタブライアンディープインパクトの3頭。いずれも皐月賞馬だ。いかなる理由でも負けてはいけないのが単勝1倍台の宿命。勝つ可能性は最も高いが、負ける姿も容易に想像できる…という評価で○に据えた。本命馬も確かに百日草特別ではサンツェッペリンに0.1秒差しかつけていない。しかし、この馬には前で競馬が出来る強みがある。そしてなにより「軽い芝へ対するはっきりとした適性」が見て取れる。ラジオNIKKEI杯では大きな不利がありながらフサイチホウオーに0.4秒差、皐月賞では0.5秒差。そしてナムラマースにはラジオNIKKEI杯では0.2秒先着され、舞台が変わった京都では0.3秒先着している。ナムラマース毎日杯タスカータソルテヒラボクロイヤルを完封していることを考えても15番人気は明らかな過小評価。前走の大敗が原因であるのはわかるが、これは逆に大きな買い材料となる。「軽い芝へ対するはっきりとした適性」があるとわかっているなら、馬場が渋った前走は完全に度外視できる。そしてなにより血統。代表産駒がスマイルトゥモローイングランディーレであるホワイトマズル産駒がマイル戦で負けたからといって悲観することは何もない。牝系はジェニュインを輩出しており血統面からの不安はまったくない。そしてジェニュインのダービーでの競馬こそアサクサキングスの理想形。ヴィクトリー・サンツェッペリンを先行させて3番手あたりでマイペースの競馬。平均より速いペースで流れれば、チャンスは十分。ヴィクトリーさえ交わせれば後はタヤスツヨシフサイチホウオーになるのかウオッカになるのかアドマイヤオーラになるのかというだけ。今挙げた差し馬3頭がまとめてくることは考えづらい。ヴィクトリーが残ることを考えても3着を確保できる可能性は高い。鞍上はもちろん不安ではあるが、隣のヴィクトリーにくっついてそのまま先行すればよい話。ダイワエルシエーロオークスのときのような騎乗をすれば理想形に近づける。奇しくもダイワエルシエーロが勝ったオークスで2コーナーまでハナを切ったのはウイングレット、鞍上田中勝春だ。このような展開の競馬をすれば負けたとしても本命を打ったことを後悔はしない。▲のウオッカは血統的には減点材料はどこにもない。牝系の近親にはスペシャルウィークがおり、また母系を半世紀前まで遡ればダービー2着の名牝シラオキもいる。母父ルションはネバーベント系の欧州スタミナ血統。2400を乗り切れるスタミナは内包している。以下、近親にフサイチコンコルドがいて逃げ残り警戒のヴィクトリー、アドマイヤジャパンの下アドマイヤオーラ、近親にホウキパウェーブのヒラボクロイヤルまで。
結果はどうであれ、ダービーの名に恥じない名勝負に期待したい。





東京12R目黒記念
◎?チェストウイング
○?ココナッツパンチ
▲?トウカイトリック
△?ポップロック
△?アドマイヤタイトル
△?トウカイトリック