皐月賞回顧*

先に断っておくことにするとサンツェッペリンの激走に関しては血統ではどうにもならないのでご容赦を…。確かに2000年以降1000万条件より上の条件で2000m以上のテンビーの成績を調べてみると掲示板に載ったのは中山だけとかいうデーターも出てくるのですが…ソウゴンを見てクラシックで通用する血統だとは思わないはず。まあ、今後は中山で注意しておけば問題ないだろう。まず勝ち馬のビクトリーは厳しい流れを自ら作り出す完璧な騎乗。鞍上を信じられず評価を下げたが見事なレース運びだった。ロベルト系は底力を要求される展開ほど実力を発揮するが、母父トニービンだけに中山は合いそうにないと考えていたことも事実。ということは、トニービン色は薄く、ロベルト系の色が濃いと考えるのが妥当か。ダービーではマークがきつくなることは間違いなく、さらに例年ペースが速くなる(昨年は例外)のでパフォーマンスを上げてくることはなさそうだ。3着フサイチホウオーは出来過ぎの感じがするが…。レースを見ると4コーナーで大外に振っているが、あそこまで外に行く必要があったのだろうが。着差が着差だけにぴったりと回っていたら1着があったのではないかと思う。そこらへんが脚を余したとの評価につながっているのだろうが、終始最内でロスなく運び差しきれなかったのは問題があるように思う。もちろん現時点でのダービー候補の中では最上位であることは間違いないが、あくまでフサイチホウオーであってジャングルポケットではないことは自覚しておく必要がある。しかし、死角らしい死角もなくダービーも頭に考えてよいだろう。アドマイヤオーラタキオン×ニジンスキーで距離延長は歓迎できない。中京2歳Sからシンザン記念にパフォーマンスを上げたことからもマイル指向が強いと思われる。ダービーでは掲示板が精一杯か。これより下の着順でダービーで巻き返しが期待できるのはラジオ日経杯の3・5着馬ナムラマースアサクサキングスくらいであろう。あとは、血統面からも過去の成績からも上昇度は乏しいと考えられる。