京都11R 秋華賞

秋華賞の過去5年の前半5F通過タイムは58.6 59.2 58.4 60.1 59.9。このレースでハナを切るであろうと予想されているヴィーヴァヴォドカは過去に逃げた3戦で60.0 61.0 60.6と全て60秒台。現に59秒台に突入した桜花賞ではハナを取れていない。このデータから推測にするにヴィーヴァヴォドカがハナを切る限り、5F通過タイムは60秒台。ブエナビスタレッドディザイアの一騎打ちの舞台は整えられたのである。

ブエナビスタ札幌記念の敗戦と蟻洞の影響か、抜けた人気にはならずレッドディザイアと人気を二分する形になった。しかし、この2頭の勝負付けは済んでいると見る。桜花賞ブエナビスタが4コーナー付近で捲る際に前の馬をスムーズに捌けていないにもかかわらず1馬身。オークスでは着差だけ見ればハナ差だが、道中の距離を考えればブエナビスタ断然という結果に落ち着く。

◎ 10 クーデグレイス

2頭による一騎打ちというのはあくまでヴィーヴァヴォドカがハナを切り、ややSペースで流れたと仮定した話である。他に前に行きたい馬はホクトグレイン・デリキットピース・クーデグレイス。ホクトグレインはハナを切って競馬もしているがいずれもSペース。デリキットピースは前に馬を置いて競馬をしたい馬であり、逃げることは考えづらい。となればクーデグレイスが一気にハナを切ることも考えられる。鞍上はキャプテントゥーレで前科がある川田。キャプテントゥーレは未勝利戦の勝ち上がりが武豊で逃げ切り。それ以来の逃げを皐月賞の大一番でやってのけた。クーデグレイスは4走前に2着に敗れたものの逃げを打っている。ここで平均〜やや早めのペースで逃げれば勝機は十分にある。クーデグレイスはホワイトマズル産駒。同産駒のアサクサキングスとは母父が異なり、トニービンに変わっている分、瞬発力勝負には弱いとも考えられるが、そのかわりにスピードが持続すると考えればよい。

相手はブエナビスタレッドディザイア。この2頭は毎回好勝負を演じているが、それもそのはず。血統構成がまるで同じなのだ。SS2世×カーリアンという構成で、父のSS2世もSS×欧州スタミナ血統という同じ構成。それに加えて同じような位置で競馬をするのだから結果が似るのは当然といえる。ブエナビスタの方が能力が高い分、レッドディザイアを見ながらの競馬でよいというのがアドバンテージ。

馬券は馬単10→3・5を本線に、押さえで馬連10−3・5。